クレジットカードを作りたいと思っても、「種類が多すぎて何を基準に選べばいいのかわからない」という方は少なくありません。
ポイント還元率だけで選びたくなりますが、実際には年会費、普段利用する店舗、支払い方法、付帯サービス、アプリの使いやすさなども確認することが大切です。
自分の使い方に合わないカードを選ぶと、せっかくの特典を活用できなかったり、想定していなかった手数料が発生したりする可能性があります。
この記事では、初めてクレジットカードを選ぶ方にもわかりやすいように、選び方のポイント、支払い方法の違い、安全に利用するための注意点を解説します。
具体的なカードを比較したい方は、クレジットカード比較ページもあわせてご覧ください。
クレジットカードとは?
クレジットカードは、商品やサービスの代金をカード会社がいったん立て替え、利用者が後日支払う仕組みの決済手段です。
そのため、カードの利用可能額は「自分が持っているお金」とは異なります。
利用した金額は後日支払う必要があるため、利用可能額いっぱいまで使うのではなく、支払日に無理なく支払える範囲で利用することが基本です。日本クレジット協会も、クレジットを「代金後払い」で利用する仕組みとして説明しています。
クレジットカードを選ぶ5つのポイント
クレジットカードは、単純に「人気がある」「ポイント還元率が高い」という理由だけで選ぶのではなく、自分がどのように利用するかを基準に比較しましょう。
1.年会費
まず確認したいのが年会費です。
クレジットカードには、年会費が無料のカードだけでなく、一定の条件を満たすことで無料になるカードや、年会費を支払う代わりに付帯サービスが充実しているカードなどがあります。
初めてカードを作る場合は、特典をどの程度利用するかわからないこともあるため、年会費と受けられるサービスのバランスを確認しましょう。
「初年度無料」と「永年無料」は意味が異なるため、2年目以降の条件まで確認することも大切です。
2.ポイント還元
カードを利用すると、利用金額に応じてポイントが付与されるサービスがあります。
ただし、確認したいのは基本還元率だけではありません。
普段利用するコンビニ、スーパー、ネットショップ、携帯電話料金などでポイント還元率が上がるカードであれば、基本還元率が同じカードでも実際に獲得できるポイントに差が出ることがあります。
また、ポイントアップには対象店舗、利用方法、月間上限などの条件が設定されている場合があります。
「最大○%還元」という数字だけではなく、自分の普段の使い方で何%還元されるのかを確認しましょう。
3.利用できる店舗と国際ブランド
クレジットカードには、Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドがあります。
カードによって選択できるブランドが異なり、店舗や国・地域によって利用できるブランドにも違いがあります。
国内での買い物が中心なのか、海外旅行や海外通販でも利用するのかなど、自分の用途を考えて選びましょう。
すでにクレジットカードを持っている場合は、2枚目を異なる国際ブランドにする方法もあります。
4.付帯サービス
カードによっては、ポイント以外にもさまざまなサービスがあります。
旅行傷害保険、ショッピング保険、空港ラウンジ、飲食店やホテルの優待などが代表的です。
ただし、サービスが「付いている」だけで判断するのではなく、補償金額や適用条件なども確認する必要があります。
旅行保険であれば、カードを保有しているだけで適用されるのか、旅行代金などをカードで支払う必要があるのかによって条件が異なる場合があります。
実際に利用する可能性が高い特典を重視して比較しましょう。
5.アプリと利用管理
クレジットカードを安全かつ計画的に利用するためには、利用状況を簡単に確認できることも重要です。
カード会社によっては、スマートフォンアプリから利用明細、支払予定額、利用可能額などを確認できます。
利用時に通知が届くカードであれば、使い過ぎを把握しやすくなるだけでなく、身に覚えのない利用にも気づきやすくなります。
消費者庁も、クレジットカードの不正利用対策として、日頃から利用明細を確認し、身に覚えのない請求があれば速やかにカード会社へ連絡するよう注意喚起しています。
クレジットカードの主な支払い方法
クレジットカードは、支払い方法によって手数料や支払期間が変わります。
| 支払い方法 | 特徴 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 1回払い | 利用代金を支払日にまとめて支払う | 支払日・支払予定額 |
| 分割払い | 利用代金を複数回に分けて支払う | 支払回数・手数料 |
| リボ払い | 利用残高などに応じて毎月支払う | 手数料・残高・完済時期 |
| ボーナス払い | ボーナス時期などにまとめて支払う | 利用条件・支払月 |
日本クレジット協会によると、1回払いは一般的に手数料がかからず、分割払いなどでは利用条件に応じて手数料が発生します。選択できる支払い方法はカードや加盟店によって異なります。
1回払い
利用した金額を、翌月などカード会社が定めた支払日にまとめて支払う方法です。
日常的な買い物で利用しやすく、支払総額を把握しやすいのが特徴です。
支払日までに必要な金額を準備できるよう、利用明細を定期的に確認しましょう。
分割払い
購入代金を複数回に分けて支払う方法です。
一度に支払う金額を抑えられる一方、支払回数などに応じて手数料が発生する場合があります。
利用するときは毎月の支払額だけではなく、手数料を含めた支払総額まで確認しましょう。
リボ払い
リボ払いは、利用残高などに応じて、あらかじめ設定された方法で毎月支払う方式です。
毎月の支払額を調整しやすい一方、利用を続けて残高が増えると、支払期間が長期化して手数料負担が大きくなる可能性があります。
特に注意したいのが「リボ専用カード」や「自動リボ設定」です。国民生活センターは、店頭で一括払いを指定しても自動的にリボ払いとなるケースがあるとして、カード申込み時や利用明細の確認を呼びかけています。
リボ払いを利用する場合は、毎月の支払額だけではなく、支払残高・手数料・完済までの見通しを確認しましょう。
ボーナス払い
夏や冬など、カード会社が定めた時期に利用代金をまとめて支払う方法です。
日本クレジット協会では、ボーナス一括払いは一般的に手数料がかからない方式として説明されていますが、利用できない店舗もあります。
カード会社や加盟店によって条件が異なるため、利用前に確認しましょう。
初心者がクレジットカードを選ぶときの考え方
初めてクレジットカードを作る場合、最初からすべての特典を比較する必要はありません。
まずは「自分がどこで使うのか」を考えます。
日常の買い物、ネットショッピング、携帯電話料金、公共料金など、毎月利用する可能性が高い支払いを整理すると、自分に必要なカードの特徴が見えてきます。
次に、年会費やポイント還元、アプリの使いやすさなどを比較します。
そのうえで、旅行保険や空港ラウンジなど、自分が実際に利用する可能性がある付帯サービスを確認すると選びやすくなります。
複数のカードを具体的に比較したい場合は、クレジットカード比較で確認してください。
目的別に確認したいポイント
初めてクレジットカードを作る場合
初めての場合は、年会費だけでなく、利用通知やアプリの使いやすさ、問い合わせ方法なども確認しましょう。
利用した金額を簡単に把握できるカードは、使い過ぎの防止にも役立ちます。
ポイントを重視する場合
基本還元率だけでなく、普段利用する店舗やサービスで還元率が上がるかを確認しましょう。
ポイントの有効期限や交換先、還元率アップの条件・上限なども比較したいポイントです。
ネットショッピングで利用する場合
ネットショッピングでは、ポイント還元に加えて不正利用対策も確認しましょう。
経済産業省のクレジットカード・セキュリティガイドラインでは、EC取引の不正利用対策としてEMV 3-Dセキュアによる本人認証などが示されています。
本人認証や利用通知、一時停止機能などを確認しておくと安心です。
旅行や出張で利用する場合
海外で利用する予定がある場合は、国際ブランド、海外旅行傷害保険、空港ラウンジ、海外利用時の手数料、緊急時のサポートなどを確認しましょう。
付帯保険については、適用条件や補償内容も必ず確認してください。
クレジットカードを安全に使うための注意点
利用明細を確認する
クレジットカードを利用したら、利用明細を定期的に確認しましょう。
身に覚えのない請求を発見した場合は、放置せずカード会社へ連絡することが重要です。
利用明細の確認は、不正利用だけでなく、支払予定額やリボ払いの残高を把握するうえでも重要です。
SMSやメールのリンクに注意する
カード会社や通販サイト、宅配業者などを装ったフィッシングにも注意が必要です。
消費者庁は、SMSやメールで送られてきたリンク先で、ID・パスワードやクレジットカード番号などを入力しないよう注意喚起しています。
カードの状況を確認するときは、公式アプリや自分で登録している公式サイトからアクセスする習慣をつけましょう。
支払える範囲で利用する
利用可能額が残っているからといって、その金額まで使ってよいという意味ではありません。
クレジットカードは後払いのため、利用した金額は後日支払う必要があります。
毎月の収入や固定費などを考え、支払日に無理なく支払える範囲で利用しましょう。
特に分割払いやリボ払いを利用する場合は、毎月の支払額だけでなく、手数料を含めた支払総額を確認することが重要です。
クレジットカードと後払い・キャリア決済の違い
後から代金を支払える決済方法には、クレジットカード以外にも後払いサービスやキャリア決済があります。
それぞれ利用できる店舗、支払い方法、利用条件、利用上限などが異なります。
どの方法が一番優れているということではなく、自分の利用目的に合った決済方法を選ぶことが大切です。
クレジットカード以外も比較したい方は、後払いアプリの比較やキャリア決済4社の比較も参考にしてください。
クレジットカードの選び方でよくある質問
クレジットカードはポイント還元率だけで選んでもいい?
ポイント還元率だけで決めるのではなく、年会費、利用する店舗、還元率アップの条件、付帯サービス、アプリなども確認しましょう。
普段利用しない店舗で高還元になるカードより、日常的に利用する場所で安定してポイントを貯められるカードの方が合っている場合があります。
年会費無料のカードを選べばいい?
初めてカードを作る場合、年会費無料のカードは比較しやすい選択肢のひとつです。
ただし、有料カードでも自分が頻繁に利用する付帯サービスが充実していれば、年会費以上のメリットを感じる場合があります。
年会費だけではなく、自分が実際に利用するサービスとのバランスで判断しましょう。
分割払いとリボ払いは何が違う?
分割払いは、購入代金を指定した回数に分けて支払う方式です。
リボ払いは、利用残高などに応じて、あらかじめ決められた方法で毎月支払う方式です。
どちらも条件によって手数料が発生するため、利用前に手数料率や支払総額を確認しましょう。
クレジットカードは何枚持てばいい?
適切な枚数は利用目的によって異なります。
複数枚持つ場合でも、それぞれのカードの利用額や支払日を把握できる範囲にしておくことが大切です。
初めての場合は、まず1枚を使いながら、自分に必要な機能や特典を確認していく方法もあります。
まとめ|自分の使い方に合ったクレジットカードを選ぼう
クレジットカードを選ぶときは、ポイント還元率だけでなく、年会費、利用する店舗、国際ブランド、付帯サービス、アプリ、支払い方法などを総合的に確認しましょう。
特に初めてカードを作る場合は、「一番人気のカード」を探すよりも、自分がどこで利用し、どのように管理するのかを考えることが大切です。
また、クレジットカードは後払いの仕組みです。
利用明細を確認し、支払える範囲で計画的に利用しましょう。
具体的なカードの比較・ランキングについては、クレジットカード比較で順次紹介していきます。
カードの年会費、ポイント還元、付帯サービス、支払い方法、利用条件などは変更される場合があります。申込み・利用の際は、必ず各カード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
参考・参照情報
・一般社団法人日本クレジット協会|クレジットの利用
・一般社団法人日本クレジット協会|クレジットの支払方式の種類
・一般社団法人日本クレジット協会|リボ払いの特徴と利用上の注意
・経済産業省|「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が改訂されました
・消費者庁|クレジットカードの不正利用にご注意ください!
・国民生活センター|利用明細は必ず確認!意図せぬリボ払いに注意
